賃貸住宅に住む

よく聞かれる話題として、賃貸住宅よりも分譲住宅の得だといったものや、その反論があります。
実際のところ、賃貸住宅と分譲住宅、どちらに利があると言えるのでしょう。
これはどちらもどちら、としか言えません。
賃貸住宅は自身の所有物件になることはありません。
そして分譲住宅は自身の所有物件にはなりますが、毎年固定資産税や都市計画税を支払い続ける必要があります。
もちろん賃貸住宅は借り主が売却することができませんから、収益を生むことはありません。
ですが分譲住宅はいつでも収益を得ることができます。
長期的な観点から言えば、どちらもメリットとデメリットがあるということです。
ただし重要なのは分譲住宅に資産価値を求めるという点です。
確かに分譲住宅は不動産であり、売却することが可能です。
そのため、住宅ローンで購入した物件においても、支払いが困難になれば売却をしてその返済に充てることが可能です。
問題は、売却時もしくは担保に設定する時点にしか発生しない実質的な資産価値に惑わされないようにすることです。
いくら分譲住宅を所有したといっても、居住する場所を簡単に売却することはできません。
大半の場合の不動産は、手放す際にはじめて資産として意味を成します。
そのため、手放す予定がないのであれば、その資産価値はそれほど大きなものではありません。
また、住宅は経年変化をするものです。
そのため住宅部分の資産価値は年々下落します。
一般的に新築から15年で住宅部分の資産価値は半減すると言われています。
そして25年後には資産価値がゼロになります。
では、住宅ローンを完済するのは何年後でしょうか。
このことを前提に、賃貸住宅と分譲住宅を比較することが大切です。
あくまでも住宅部分の資産価値の話で、土地については別です。
ですが昨今の国内の土地は、不動産バブルがはじけて以降、上昇推移にあるのは一部の土地だけです。
もちろん、購入時よりも土地の資産価値が下がるというわけではありません。
ですが、分譲住宅としての資産価値を考えた時、住宅部分の資産価値が大きな割合を占めています。
そのため住宅ローン完済後に収益を得るために売却するとなれば、大きな収益を得ることは難しいでしょう。
分譲住宅には分譲住宅にしかないメリットがあり、賃貸住宅もこれに同じと言えます。
そういう意味では、比較してもあまり意味がないと言えます。
個人の価値観に添った判断が正しいということはできるでしょう。
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